見えない矯正つまり歯の裏側に装置を付ける舌側矯正の最新装置についてご紹介します。当院で現在使用している舌側矯正用のブラケット(金具)S.T.b.
とはSucuzzo.Takemoto.bracketの頭文字を取ったもので、Dr.SucuzzoとDr.Takemotoが開発したブラケットです。以前のブラケットより非常に小さく薄くなり異和感の減少と発音障害の減少だけでなく、ワイヤーの摩擦抵抗が少ない(ローフリクション)ため歯の動きが速くなるようにデザインされた革新的なブラケットです。
当院ではS.T.b.を用いた治療のごく初期に今までに較べて非常に細い最新の超弾性ワイヤーを使用することで非常に弱い力を持続的に発現させ、矯正治療による歯の痛みを軽減し、かつ歯の動きを効率的に行うようにしています。この治療を開始してから患者さんからの矯正治療による歯の痛みの訴えが大幅に減少しています(歯の移動時の痛みに関しては個人差があります)。
左の写真はS.T.b.を装着し部分矯正をしている同一患者の装置装着時、1ヵ月後そして3ヵ月後の状態を示しています。以前まで使用していた舌側のブラケットに較べて格段にガタガタが改善されるのが早くなっています。この患者さんは今までのところ全く歯の痛みを訴えていません。
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